愛媛県・菊間は西暦1200年代からずっと、瓦の生産を続けている日本でも有数の瓦産地である。菊間で瓦の制作をする「菊貞」は創業三百年以上、小泉信三さんは十代目の当主。現代の日本では、だんだんと瓦に対する需要が変わりつつあり、「菊貞」では屋根瓦だけでなく、さらに人々の生活に寄り添うための瓦製品を発案、制作している。生活の中にとけ込むよう、シンプルかつモダンに制作された作品はとても、風通しがよい。心がけたことは、「菊貞」の歴史を踏まえつつ、ずっと使えるものを丁寧に作ること。デザインに際しては、代々の「菊貞」の職人さんが使って来た「印」を見せてもらったり、代々伝わってきた瓦製法の挿絵を用いて、初めて見る人でも興味を持ってもらえるよう意識した。また、日本において、これほど歴史があり続いてきた産業は稀だと思い、年号も表記してそこから自然な「風格」が生まれるよう考慮している。それぞれの商品のシリーズにもロゴを作り、現代にマッチしたロゴを作成。のぼり、紙袋、名刺、パンフレットなどもトータルでデザインして、存在を覚えてもらえるようにしている。[写真撮影 [STUDIO SWITCH 一楽さん]
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